ラフィネ試飲会報告

当主はクレイグ・シェアード。伝統的な昔ながらの醸造を現代の視点をもって実行に移し、クリエイティヴ且つナチュラルなワインを造っています。エルゼンバーグ醸造学校最終年の2004年よりワイン作りを始め、現在キャリア１１年目。「ワインに自分のエゴを投影させたくない。ワインを造るのはブドウ自身だ」という当主は、ヴィンテージのブドウの出来によって、毎年違うワインを2〜4種類造っており、同じものはありません。それぞれ多くとも1000本というごく少量の単位で醸造しており、品種酵母、窒素、酵素、動物由来の成分、清澄の為の添加物は一切使用していません。ユニークな各ワインのネーミングやラベルも自身でデザインするなど、ワイン造りもアート一環と考えています。ヘルマナスの畑のメルロー33%、カベルネ・フラン22%、カベルネ・ソーヴィニヨン33%のブレンド。手摘みで収穫したブドウをステンレスタンクにて自然発酵、混醸にて20日間スキンコンタクトをし、木樽にて１１か月熟成します。清澄、フィルターがけはしておらず、954本のみの生産です。【south africa】 【rouge】 【v2013】 【wakaumaaka】

ケープタウンの中心街より程ない場所に、ティム・マーティンによって設立された、都市型ワイナリー兼テイスティングルームです。スワートランドに自社畑と、仕事ぶりに惚れ込んだ農家からの買いブドウでワイン造りをしています。イギリスで会社員として働いていた時期にワインに魅了され、WSETのディプロマを取得するなどと、ワインへの専心は留まらず、ブルゴーニュでワイン造りを学び、万を持して生産者になります。自社畑、契約農家の畑、ともにビオディナミー農法を取り入れた有機栽培の畑で、自然のサイクルを尊重し、生物の多様性を増加させていけるような環境作りを志し、パーマカルチャーなブドウ造りに勤しんでいます。醸造の過程においても、添加するものは瓶詰時の極少量のSO2のみで、清澄、フィルターもしない、自然の恵みを最大限生かしたワイン造りをしていますスワートランドのパードバーグ地区にある、花崗岩と砂質土壌の畑で、平均樹齢30年、ブッシュ・ヴァインのシュナン・ブラン100%で造られています。生産本数2600本【south africa】【blanc】【v2014】【wakaumashiro】【nature】

ステレンボッシュ中心街より東に7km程の山の高台で、ホテルやレストランが併設されたリゾートワイナリーとして運営しています。2000年に休暇で訪れたオランダ人の夫婦が南アフリカの地にすっかり惚れ込み、移住をしてワイナリーを立ち上げました。醸造責任者として、ラール・ワインズのドノヴァン・ラール氏を迎えており、自身のコネクトで持つ各品種にあった良い畑の生産者より葡萄を購入し、自然を尊重したワイン造りを実施しています。ヘメル・アン・アルドの冷涼な地区のピノ・ノワール100%、海から5km程に位置し、海洋性の冷たい風が入る畑です。アルコリックにならないように、糖度に気をつけながら通常よりも早い時期に収穫をし、繊細で軽やかな味わいになるように心がけています。100％全房でフレンチオーク樽にて発酵後、11ヶ月熟成。抽出を優しく行うことによって色調は非常に薄いながらも、香り高く充実したエキスが感じられる仕上がりとなっています。アルコール度数12.5%【south africa】【rouge】【v2015】【wakaumaaka】【nature】Ｃ

自称、イケメン且つダイナミックさを持つと豪語する、へインとアディ・バーデンホーストのいとこ同士が、スワートランドにてオーナーを務めるワイナリーです。製造の工程でも機械やケミカルなものは一切使用しない、という自然なワイン造りをフィロソフィーとしています。手摘み、足踏み、自然酵母、清澄無し、フィルター無し。正に手造りのワインと言えます。ブッシュヴァインのシュナンブランをベースに35種類ものボタニカルやフレッシュな果物を浸漬して造る、古くからの製法を用いたヴェルモットです。ボタニカルの中には“フィンボス”と呼ばれる西ケープ州にしか自生していないハーブや植物も用いられています。1800年代後半に当時のバーテンダーに大きな影響を与え、多くの人に楽しまれたケープタウンオリジナルのアペリティフ、“カペリティフ”ですがその後、財を廻る抗争により大きな戦争が起こり、その背景やレシピすら消滅してしまいました。その頃のレシピの文献を知るデンマークのミクソロジストと、バーデンホーストファミリーが出会い、当時のレシピの再現に成功し、復活劇を遂げた唯一無二のヴェルモットです。